こんにちは!ライフイベントを着実に叶える臨床検査技師、k-sho mamaです!
この記事では、臨床検査技師が患者さんと関わる上でぜひとも取り入れていただきたいこと5つと、
避けていただきたいこと4つをご紹介しています。
心電図、エコーなどの生理検査や採血の場で活用していただけたら嬉しいです!
目次
臨床検査技師として仕事をしている人、特に検体系の方は患者さんと関わることが少ないかもしれません。
しかし、スタッフの多くが対応する「採血」そしてエコーや心電図などの「生理検査」では患者さんと密に関わることになります。
特に、採血は患者さんに痛みを与える行為となりますので、特に患者さんへの対応は重要です!
恐らく多くの臨床検査技師の方が、採血における患者さんへの対応は難しいと感じているのではないでしょうか。
つまり、臨床検査技師であればだれでも、患者さんとの関わりについて熟知する必要があると思っています。
この記事を通して患者さんへの対応のポイントを抑えて業務で活かしていただけたら嬉しいです。
検体系、生理系にかかわらず、臨床検査技師ならば患者さんへの関わりについて学ぼう
医療従事者の職種には、医師、歯科医師、看護師、PT、OT・・・などがあります。
あなたは、数ある医療職の中で、なぜ臨床検査技師になりましたか?
仕事内容の充実ぶり、診断と直結する責任ある業務・・・
きっと色々な理由があると思います。
一方で、ある一定数の臨床検査技師は、
「医療従事者の中でも患者さんとの関わりが少ない」
ことを理由に臨床検査技師という仕事を選んだ方がいらっしゃいます。
私も、臨床検査技師を選ぶ際には診断に直結するデータを扱うことの素晴らしさに魅了されたことが一番のきっかけとなりました。
その上で患者さんと密に関わる仕事よりも淡々と仕事に向かうことができる臨床検査技師の仕事が魅力的にも映りました。
患者さんとの関わりが少ない職種を選ぶことは決して悪いことではありませんが、
現実として、臨床検査技師でも患者さんとの関わりは避けることはできないですよね。
「私は臨床検査技師だから患者さんと関わることは向いていない」
「私はそもそも人見知りで臨床検査技師になったから患者さんとは関わりたくない」
「採血ができないから患者さんと関わりたくない」
色々な理由がありますよね。
患者さんとの関わりが苦手な分、しっかりとポイントを抑えることで患者さんと信頼関係を築き、あなた自身のストレスを減らしてみましょう。
臨床検査技師には患者さんとの関わりが苦手な人が多数いる
苦手意識をもつ分、しっかり患者対応スキルを磨いてトラブルゼロを目指そう!
ここからは実践で活用できるカンタンなポイントをお伝えします!
1.挨拶はこちらから
挨拶は人との関わりにおいて基本的なことですが、これは患者さんとの対応においても言えます。
採血や生理検査を受けに来た患者さんはいわば「お客様」です。
医療の現場でなかなか「おもてなし」をするまではいきませんが、
「あなたを迎え入れる準備ができていますよ」
「誠意を持って対応しますよ」
というサインを伝える上でも挨拶は重要です。
患者さんとの信頼関係を築く最初のステップなので、大事にしましょう。
2.必ず「アイコンタクト」を
心電図、エコー、採血、それぞれ胸部、腹部、腕に注目しがちですよね。
しかし、患者さんの立場に立ってみると、その行為の主体は「私(患者)」です。
そのため、「身体」を扱うだけではなく、「患者さん」自身に対応しているという意識を忘れてはいけません。
患者さんにも「あなた(患者さん)にしっかり対応します」と意思表示をするためにも、
ほんの少しで充分なので、患者さんと目を合わせることがとても重要です。
<アイコンタクトをとることで得られるメリット>
- 患者さんとの信頼関係を築ける
- 患者さんの喜怒哀楽や状態をおおまかに把握できる
- その後のコミュニケーションにつながる
ほんの1、2秒のアイコンタクトを取るだけで患者さんとの関係は劇的に良くなります。
患者さんとの信頼関係が築けるとあなたの行為に対しても患者さんは肯定的に受け止めてくれることが格段に増えます。
挨拶のときや患者確認の際に取り入れてみましょう
3.自信があるように「見せる」
臨床検査技師として患者さんに関わるときに自信を持っていますか?
恐らく多くの方が「自信がない」と思われるのではないでしょうか?
患者さんへの関わりに自信が持てないことはある種普通のことです。
それは、患者対応に完璧がないからです。
いくら対応に気をつけていても、患者さんの気分を害してしまったり、
採血を失敗したりということはいつまでもついて回ります。
つまり、本当に100%自信を持っていられることはほぼないということです。
それではどうすればよいでしょうか?
一番効果的なのは、
「患者さんから見てあなたが最低限の自信を持っているように見える」状態で接することです。
内心心臓がバクバクしていても、姿勢良く、堂々としていれば不安は伝わりません。
小手先のことのようですが、患者さんから不安を見透かされて不安を与えると、その先の行為に対してもお互い消極的になり、失敗やミスを誘発してしまいます。
社会心理学者のAmy Cuddy博士の研究からは、
堂々とした振る舞い「ハイパワーポーズ」をとると自信が湧いてくることが示されています。
まずは振る舞いから自信をつけていきましょう。
4.先の見通しをできるだけ早く伝える
患者さんは先行きが不透明になると不安になり、それが怒りに変わることが多々あります。
例えば、採血に失敗したとき、この先もう一回トライしようか、誰かに交代しようか・・・
色々考えているうちに患者さんが突然怒り出した!なんてことはないでしょうか?
これは、患者さんの不安が徐々に蓄積され、その先の見通しがわからなくなり怒りをぶつけているのです。
そのため、採血に失敗しそうになったら針を抜いた直後に患者さんに先の見通しを伝えましょう。
「採血に失敗してしまいました。申し訳ございません。
代わりの者に交代します。これから交代者を探してきますので、数分お待ちください。」
などとこれから起こること、どれくらいの時間がかかるかについていち早くお伝えして不安を取り除きましょう。
5.声は大きめ、口調はゆっくり
患者さんに対応する臨床検査技師の一部の方は声が小さく、早口の場合があります。
声が小さいと、自信がないようにもみえますし、
高齢の患者さんにとっては聞きづらく、最低限のコミュニケーションも取れなくなってしまいます。
患者さんから声の小ささや口調について指摘される前に、
普段から声を大きく、口調をゆっくりして患者さんと関わる習慣を身に付けましょう。
POINT!
- 挨拶は先手必勝
- 目を見て信頼関係構築
- 自信は「つくる」もの
- 情報伝達はなるはやで
- 声は大きくゆっくり!
これまでは、臨床検査技師が患者さんと関わる上ですぐに取り入れられることをおつたえしてきました。
これからは、患者さんとの関わりにおいて避けたいことをご紹介します。
1.疾患のことについて深入りしない
臨床検査技師は診断や治療について意見しないことになっています。
患者さんとのコミュニケーションを取ることは信頼関係を構築する上でとても重要ですが、
なるべく患者さんの疾患に深入りはしないようにしましょう。
思わぬトラブルの元になってしまいます。
2.身体や検体を乱暴に扱わない
患者さんの身体に電極をつけるときや採血した検体をローラーに載せるときなどは、
できるだけ丁寧に身体と検体を扱うようにしましょう。
特に検体はつい音を立てておいてしまったりしがちですが患者さんから見たら不愉快です。
細かいことですが、丁寧に扱う習慣を身に付けましょう。
3.「頑張って」「もっと○○しないと」などは慎重に
患者さんは体調が悪くて闘病している方々です。
皆さん具合が悪い中で通院している方で、その痛みや苦しみはなかなかわからないものです。
ですので、かける言葉には慎重になる必要があります。
以前、採血困難者の採血をする際に、「前回○○さんって人が私に頑張れって言ったのよ。
もうこれ以上どう頑張ればいいのかずっと考えてしまった」
と言われ、その○○さんはその患者さんに対応することができなくなってしまいました。
このように、些細な一言が患者さんを長く傷つけることがあることにも留意するようにしましょう。
1.疾患の話はほどほどに
2.丁寧に扱おう
3.言葉は慎重に選ぼう
この記事では、臨床検査技師が患者さんに関わるときに取り入れたいことと避けたいことをご紹介しました。
患者さんとの関わり方はこのようにコツをつかんで活かすことがとても大切です。
しかし、何よりも重要なことは、しっかり患者さんに敬意をもって誠実に対応しようとするマインドをもつことです。
このマインドは患者さんには非言語的に伝わるものです。
ですので、まずは患者さんへの誠意あるマインドをもった上でここでご紹介したコツを取り入れてみてくださいね!
自分なりに努力しているのに患者さんとのトラブルが絶えない。
患者さんとの関わり方に問題があると上司に指摘されたけれどもどうしていいかわからない。
そんな方は定期的にコーチと話して今の悪循環を改善するという方法もあります。
コーチングを利用して患者さんとの関わり方を見直してより良い勤務環境を整えよう
あなたのように、色々な経験を積んだ臨床検査技師のコーチとして、私にもお手伝いできると思います。
ぜひお問い合わせくださいね。
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