こんにちは!ライフイベントを着実に叶えるワーママ、k-sho mamaです!
この記事では臨床検査技師にとって避けてはとおれない「採血」についてお伝えします。
採血ができないと自信を失っている方、採血上手になりたい!と思っている方に読んでいただきたいです!
目次
おそらく臨床検査技師の多くの人が採血業務をしていることかと思います。
私は自分が臨床検査技師の道に進むまで、
「採血は看護師さんかお医者さんがしている」と思い込んでいました!
実は、外来で来院される患者さんの採血のほとんどが臨床検査技師、
病棟に入院している患者さんの採血は病院によっては臨床検査技師というのが実情です。
臨床検査技師は採血した検体を分析にかけて検査値をだし、医師へ報告するのが仕事です。
そして検体は溶血や凝固をしていない、十分量採取されたもので検査をするのが鉄則です。
従って、検査を管理する臨床検査技師が採血を行って質の良い検体を得ることは理にかなっているのです。
そのような理由もあり臨床検査技師にとって採血業務はついてまわる業務となるわけです。
多くの中~大規模病院に入職すると、割と早めに採血のトレーニングを受けるケースが多いですよね。
それは、検査部から採血室に人員を常に十分確保するために、一人でも多く採血をできるスタッフを増やしたいからです。
私も入職してまず採血室に配属され、多いときは1日100人採血していました!
さらに、採血は侵襲的な行為なので、患者さんには痛みを与えることになります。
そのため、患者さんとのトラブルや血管迷走神経反射(VVR)などのイベントもつきものです。
しかし、採血手技が高ければ高いほどトラブルやイベントの発生率は低くなり(ゼロにはなりません)、あなたにとっても患者さんにとってもストレスが少なくなります。
また、採血手技が安定して高いということは、他の人の採血の交代をしてあげられるなど、スタッフとの信頼関係を構築する武器にもなるのです。
よって、臨床検査技師である以上、採血はできないといけないですし、できるだけ上手である方が圧倒的に有利なのです。
1.上手い人の手技を丸パクリする
あなたの職場で採血が一番上手な人は誰ですか?
その人の採血手技の一連の流れを1から10まですべて真似してみましょう。
手指消毒の段階から、台の上のセッティング、患者対応、穿刺血管の選択の仕方、針の選択、皮膚の抑え方、もちろん患者対応も・・・
もし可能ならば上手い人にインタビューして、血管の選択方法や抑え方は具体的に学ぶといいですよ。
1人のやり方を完全コピーすることによって時間短縮もできるでしょうし、全体的な手技のレベルがグッと上がります。
2.ミスをしたらなぜ失敗したか仮定をたてるくせをつける
誰でも採血は失敗します。
あなたは採血を失敗したとき、頭の中で何を考えていますか?
「ああまたミスった・・・」
「入らなかったなー患者が腕動かすからだよ」
色々なことが頭の中をグルグルとするでしょう。
しかし、一番考えないといけないのは「失敗した理由」です。
皮膚を固定する力が強すぎた・弱すぎた、縦横両方に引っ張っていなかった。
針を刺さなすぎた・刺しすぎた、血管と平行に刺していなかったなど・・・
色々な原因があるでしょう。
ぜひ患者さんを送り出してから少し考えてから次の採血にあたりましょう。
3.準備を怠らない
採血ブースに入るときや新しく患者さんを呼ぶ時、
さらには針を穿刺するときの体勢など、あらゆる点で準備がとても大事です。
血管の圧が足りなさそうだからシリンジを用意しておこうかな、
もし血流が止まったら困るから予備の採血管をすぐ届くところに用意しておこうかな、
など、先の手順まで加味した環境作りがとても大切です。
4.型を破らない
武道や茶道などでは「型」が重要視されますよね。
私は採血でも「型」がとても重要だと思っています。
できるだけ針を穿刺する瞬間にエネルギーを費やしたいので、
それ以外の手技に関しては身体が覚えて勝手に動くほどに自分の「型」を徹底的にたたきこみましょう。
そして、イレギュラーなことがあったとしても、できるだけ早く自分の「型」に戻ることで、
手技に抜けがなく、インシデントを防ぐことができます。
5.失敗したあとにメンタルをフラットに保つルーチンを作る
一度採血に失敗するとなぜか二度も三度も失敗することってありませんか?
それはあなたがまだ動揺していることが大きく影響している場合がほとんどです。
ぜひ、採血に失敗した後は手指消毒を長めにしながら、先に述べた「失敗の理由」を検証して気持ちを切り替えるようにしましょう。
良い意味で失敗を忘れて、新たな気持ちで次の患者さんに接することはとても重要ですよ。
1.腕を3Dで捉えられていない
血管は腕の内部に走行していますよね。
ですので、指で触れる、一番怒張している点の真上から針を刺しても血管を貫通するだけです。
そのため、腕を立体的に想像してどれくらい手前から針を穿刺するのか、角度はどれくらいかを考える癖をつけましょう。
また、闇雲に刺すのではなく、腕の中で針先がどこにあるのかを常に追いかけるようにしましょう。
失敗している採血の多くは、角度がずれているか、針の刺入部が手前過ぎるか真上過ぎるかのどちらかが多いです。
普段から針先の位置を気にして、腕自体を立体的に捉える癖をつけると難しい採血にも対応できるようになります。
2.患者さんの体勢を上手く使えていない
患者さんの血管が採血台と垂直に走行しているとは限りませんよね。
血管が斜めに走行しているのに、患者さんの腕の向きを変えずに採血を行い、失敗している光景をよく目にします。
できるだけ自分はいつも一定の角度に針を刺すことができるように、患者さんの腕を(痛みの出ない程度に)動かして、血管の走行をできるだけ採血台と垂直になるようにしましょう。
3.自分の体勢を上手く使えていない
今度は逆に、血管の走行が斜めなのに、自分の体勢を変えずに針だけを斜めに刺している人も多いなと思います。
これだと、いつもの刺し方と違うので成功率もかなり下がってしまいます。
まずはあなたが血管の走行と垂直方向に正対して、いつもと同じように針を刺せるように動きましょう。
4.血管の選択が上手くできていない
基本的に、腕には尺側、正中、橈側に血管が走行しています。
つまり両腕合わせて6ヶ所に血管が流れているのです。
しかし、人によっては患者さんの腕を触れて最初にわかった血管を選択して失敗しています。
特にまだ初心者の場合は、両腕計6ヶ所確認してベストな血管を選択するようにしましょう。
採血はメンタルに左右される手技です。
ですので、できるだけ穿刺するときは集中したいものですよね。
さらに、採血は自信をもって「できる」と思わないとたいてい失敗します。
無理矢理にでも気持ちを強くもってできる!と思って患者さんに接することが重要ですよ。
そのためにもあなたなりの質の高い「型」を身に付けることが重要です。
ですので次の採血シフトから、上手な人をまねてあなたのモノにしていってくださいね。
「1人ではなかなかどうしていいかわからない…」
「すぐにだらけてしまう」
そんな方には、定期的にコーチと話して採血手技を向上させるという方法もあります。
コーチングを利用して目標をより高く早く叶えよう
色々な経験を積んだ臨床検査技師のコーチとして、私にもお手伝いできると思いますので、ぜひお問い合わせくださいね。
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